山廃純米 豊穣 美田

銘柄の特徴

九州最大の筑後川に注ぐ小石原川の清流沿い、筑後平野に蔵を持つ「みいの寿」は、福岡市の水庫と称される豊富な水と、兵庫県に次ぐ山田錦産地である糸島が近くに控えるという恵まれた環境の下、大型タンクも自動製麹機も廃し、発酵に最も適した仕込みで造りを行っています。熟成も、瓶燗火入れの後、低温蔵でひと夏～ふた夏貯蔵したのち、熟成の頃合を見て再度タンクに戻してから瓶詰、それから出荷と、手間のかかる工程を経ています。そのようにして丁寧に醸された「山廃純米 豊穣 美田」は米の旨みが濃いどっしりとしたコクとヨーグルトのようなまろやかな香味とが絶妙に調和した山廃の名品です。開栓直後はやや堅いのですが、時間がたつごとに風味とまろやかさが増していきます。特に、開栓後2週間あたりから、飲み口のまろやかさ、香りの深まり、味のふくらみの変化が際立ちます。時間をかけてゆっくりと飲むことで味わいの変化をじっくり楽しむことをお勧めします。

香り

ヨーグルトのまろやかな香りと米の上品な甘さがほのかに香る。

味わい

甘みのないヨーグルトのようなまろやかで複雑な旨味とどっしりとし米の甘みが膨らんできます。熟成させた酒飲みが持つ腰の強さがあります。ぬる燗～上燗（40~45℃）が、香味の調和、味切れの良さの両方を楽しめる最適の温度です。

おすすめのシチュエーション

一人でまたは仲の良い少人数の友人とじっくり味わう

総合評価: 4.8 

飲みごろ：開栓後2週~

最適温度：41℃