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スペイサイド蒸留所見学記(4)

 

ベンロマック

 

1日目はグランタウン・オン・スペイの中心街から徒歩10分程度の場所にある”Ardoconnel House” というB&Bに宿泊しました。オーナーのトムさんは気さくで親切。スコティッシュブレックファストがとてもおいしいホテルでした。私はこの日朝食を食べ過ぎたため昼食がほとんど食べれませんでした。

スペイサイド蒸留所、見学、ベンロマック
[ベンロマックの貯蔵庫 ]

 

2日目は朝から、3件目の蒸留所ベンロマックを訪問しました。

ここはスぺイサイドで最も規模が小さい家族経営の蒸留所です。創業1898年の老舗ですが、1983年に閉鎖。長らく操業を停止していましたが、インディペンデント・ボトラー(独立瓶詰業者)のゴードン&マクファイル社が買収して1998年に再開しました。復活に際して目指したのは、古き良き時代のスぺイサイドスタイル。ライトリーピーテッド麦芽で仕込んだピーティでスモーキィなウイスキーは、伝統のスぺイサイドスタイルを愛する現在世界中のモルトファンの注目を集めています。

スペイサイド蒸留所、見学、ベンロマック
[試飲は3種 ]

現在の仕込みはワンバッチ麦芽1.5トン。発酵槽9基と多いわりにポットスチルは初留・再留の2基のみ。経験豊かなわずか3人の熟練ディスティラーが、一つの部屋で品質にこだわったウイスキーを手作りしているとのことです。

蒸留所を見学した後は、3種のベンロマックを試飲しました。テイスティングの際、ガイドのアレックスさんが、香をより際立たせ味わいを深く感じるためにとグラスに水を1~2滴たらしてくれました。エンジェルズティアードロップと呼ぶんだそうです。

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