櫻正宗から歩いて5~6分、剣菱の魚崎蔵の前を通りすぎて少し行ったところに菊正宗の酒造記念館があります。
このあたりは酒蔵が密集しており、通りの名前も「酒蔵通り」と、まさに酒の町という風情です。
この記念館の見どころは何といっても酒造展示室で、昭和初期まで実際に使われていた用具が酒造りの工程ごとに展示されている。
ほぼ全てが「国指定重要有形民俗文化財」という貴重な品々を近くで見ることができ、酒造用具を通じて、蔵人の仕事や生活が体感でき、菊正宗の「生酛(きもと)づくり」への思いに触れることができる。しかも入館無料。
見学順序は以下の通りで工程ごとに使用した用具を展示しています。
0.DVDを鑑賞(10分)
「生酛(きもと)づくり」の工程についてビデオで説明
1.会所場(かいしょば)
杜氏を筆頭におよそ20人が寝食を共にした場所
2.洗場(あらいば)
米を洗う工程
3.釜場(かまば)
米を蒸す工程
4.麴室(こうじむろ)
麹を育てる工程
5.酛場(もとば)
生酛つくりにより酒酵母を育てる工程
6.造蔵(つくりぐら)
酵母のアルコール発酵により原酒となる醪(もろみ)を造る工程
7.槽場(ふなば)
醪を圧搾して酒を絞る工程
8.囲場(かこいば)
酒を熟成する工程
展示室は広々としており、それぞれの工程で実際に使用した用具が展示され、当時の写真も貼り出されているためイメージが湧きやすいと思います。
隣接のショップには、菊正宗酒造の商品を中心に日本酒や梅酒、酒粕を使った商品、つまみ類等様々な商品が並んでいる。日本酒はここだけで入手可能な限定酒や小瓶までラインナップが豊富で目移りします。日本酒以外では、化粧品が人気とのこと。
有料試飲は試飲用お猪口と日本酒2杯分のコインがセットになったスターターセットを購入するスタイルです。
業界随一の樽酒の生産を誇る菊正宗は、樽酒の仕込みに使用する木樽を自社生産しており、その作業を見学できる「酒樽マイスターファクトリー」も記念館西側にあります。機会があればここも見学してみたいと思います。
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