· 

岩名の骨酒

 

ふらっと入った居酒屋のメニューに岩名の骨酒(イワナのこつざけ)を見つけました。

 

見るとカウンターに置かれた皿に黒々と焼かれた岩名が盛られています。店の方に聞くと骨酒用の岩名とのこと。骨酒という名前から骨でだしをとるものと思いきや、川魚の場合、素焼きにした魚を丸ごと日本酒に浸して作るんですね。

岩名の骨酒
[骨酒の徳利]

岩名は5月~6月の初夏に獲れる川魚で今がまさに旬。

これは飲まないわけにいかないだろう、ということでトライしてみました。

 

ほどなくして運ばれてきた骨酒は魚をかたどった徳利に入っていました。

背中の部分が開いており日本酒に浸かった岩名が上から見えます。

2合の日本酒に20cm弱の岩名が入っています。

 

岩名の骨酒
[上から見たところ]

酒は魚の口の部分から注ぎます。

いかにも骨酒用の徳利といった風情でちょっと盛り上がります。

ぐい呑みに注いだ骨酒は岩名の出汁がにじみ出て、濃い黄金色です。

 

岩名の骨酒
[濃い金色の骨酒]

早速飲んでみました。

岩名の香ばしい香りと旨み、飛び切り燗の切れ味を同時に堪能できます。

ちょっと極端ない言い方をすれば、岩名を肴に酒を飲んでいるといった感じでしょうか。

 

 

今が旬の岩名。

その骨酒はなかなかのものでした。

 

↓応援クリック、ありがとうございます