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灘五郷酒蔵巡り_白鶴

灘五郷
[白鶴資料館]

菊正宗から5~6分歩いたところに日本酒生産量トップを誇る白鶴酒造の資料館があります。初めて知ったのですが、この前に訪問した菊正宗と白鶴は同じ一族が経営しており、本家の菊正宗は本嘉納(ほんかのう)、分家の白鶴は白嘉納(はくかのう)と呼ばれているとのことです。

 

灘の酒が生産量日本一になったのは、良質な仕込み水である宮水の発見、六甲山系の急流を利用した水車による精米、六甲おろしの寒気、海路を使った輸送などの恵まれた立地条件によるといわれる。しかし江戸時代に発展したこの地が、今でも20超の日本酒メーカーを有し日本酒の25%を出荷し続ける日本一の酒どころであり続けられるのは、この両家を代表とする灘の酒造メーカーの長年の努力によるところが大きいのだろう。

灘五郷
[蒸米工程の展示]

白鶴資料館の見どころも、菊正宗同様酒造工程に沿って作業内容を紹介する展示スペース。がこちらは、実際に使われた用具と共に等身大の人形を配置して蔵人が作業する姿を忠実に再現していることが大きな特長。そのため立体的でわかりやすく、昔ながらの酒造工程と作業内容をより具体的かつ直感的にイメージすることができる。

灘五郷
[麴室での作業の様子]

それに加えて、何といっても広い。大正初期に建造され昭和40年代中頃まで実際に醸造に使われた本店壱号蔵を改造し、1階と2階の2フロアを展示スペースとして確保しているため、ゆったりと見て回ることができる。また資料館に流れる蔵人の歌も味わい深く、蔵で酒造りを見学しているような気分になれます。

灘五郷
[商標の変遷]

資料館の最後には無料の唎酒コーナーがあり3種類の酒を試飲できます。コロナの感染対策のため、カップをかざすとセンサーが反応しで酒が自動で注がれる非接触型のサーバーを採用している。このあたりの心配りもさすがです。

 

隣接する売店には、日本酒や奈良漬け、菓子、オリジナルグッズ類等様々な商品が並んでいる。甘酒ソフトクリームも人気のようです。

 

 

白鶴資料館、入館無料とは思えない充実ぶりでした。

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