33.闘牛

 

今日はメキシコ名物の一つである闘牛を見に行くつもりだ。朝10時にホテルを出て11時頃プラザ・デ・メヒコに着いた。プラザ・デ・メヒコは世界最大の闘牛場で64000人収容できるそうだ。メキシコ人がこれほど闘牛好きとは知らなかった。チケットは、2種類あり、日陰900ペソ、日なた500ペソと倍近く値段が違う。もちろん安い日なたの席を買った。チケットを購入したあと昼食がてら辺りをうろついて時間をつぶした。プラザ近くのカフェで食べたランチはサンドイッチとミルクセーキで925ペソ。観光地の物価が高いのは世界共通だ。

 

開始時間の午後4時に合わせて会場に入った。僕の席は中段の5列目だった。幸運なことに曇り空のため日なたも日陰も関係なく快適だった。その日は56頭の闘牛が行われた。観客は大変な盛り上がりだったのだが、正直あまり面白いとは思えなかった。何人かの闘牛士が1頭の牛をよってたかってなぶり殺しにする。見ていて決して気持ちいいものではない。想像していた闘牛士と闘牛の華麗な一騎打ちとは随分異なった。そもそもこの牛たちは闘牛という通常とは違う牛なのだろうかなどと考えたりもした。どうも闘牛は僕にはあまり向かないようだ。

 

闘牛は6時に終わった。バスでインスルヘンテスのメトロ駅へ行き、ソカロに着いたのは715分だった。しばらくソカロの辺りをぶらぶらした。周辺はクリスマスで大変な盛り上がりだ。8時過ぎにホテルの部屋へ帰るとシーツがなく枕カバーもタオルも変えていない。ホテルのフロントに文句を言うと、シーツがないのでそのまま寝ろ。明日の朝替えてやる。と言われた。それなら隣の部屋のシーツをとってくるぞと言うと、少し待ってくれと慌てて洗濯屋へ電話した。しばらくしてホテルの従業員がシーツと枕カバーとタオルを取り替えて行った。9時過ぎていた。