53.再び一人旅
2人と別れた後僕はひとりバスでベラクルスへ戻った。そこで夜行バスに乗り換えて再びシティーへ向かった。
メキシコではダミアンやベルタのように優秀な人達でさえ海外旅行をすることが困難だと言う。自分で作ったコーヒーを飲むことすらできない。メキシコ人は貧しい人が多いのかもしれないが、国内では皆それなりにおいしいものを食べ楽しく笑って暮らしている。アメリカの食べ物が特に高級な訳でも美味しいわけでもない。アメリカにも裕福な人もいれば貧しい人もいる。だがアメリカ人がメキシコに行けば、強いドルで色んなものが買える。メキシコ人がアメリカでペソを使って買い物をしようとすると、国内では裕福な暮らしをしていた人でも、自由に買いたいものが買えるというわけにはいかない。何故なんだろう。
バスは翌7日の朝6時半にシティに到着した。そのままホテルモネダに直行し7時半にチェックイン。一眠りして起きると午後1時半になっていた。もそもそとベッドから起き出しソナロサへ出かけた。両替をすると随分ペソが上がっている。そして明朝9時半出発予定のモレーリア行きのバスチケットを買った。
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