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’80s アメリカの旅37

31.メキシコシティ

 

午後1時。バスは1時間遅れでシティーの北ターミナルに到着。皆スペイン語を話している。全く分からない。バスには英語が話せる人が何人かいて助かった。そのうちのひとりのおばさんが食事休憩で、シティーではBe most carefulだよ!といった。とてもあぶないところで、知らない人には細心の注意をしろという。一人旅だというと、バスで知り合った人みんながメキシコに知り合いはいないのかと聞く。いないというとみんな心配してくれた。ありがたいが不安になった。

 

デポからソカロと呼ばれる街の中心の広場まではメトロで行った。ニューヨークの地下鉄とは比較にならないほどきれいで安全だった。夜はどうなのだろう。ガイドブックで探したシティーでの宿泊先と決めていたモンテカルロホテルに行ってみると地震でぶっ壊れていた。初日からこれとは。メキシコもなかなか手強そうだ。

 

結局フロントのおじさんが紹介してくれたホテルモネダに泊まった。バス、トイレ付1600円。メキシコは物価が安い(半年前に行ったインドほどではないが)。シャワーは水しか出ないがソカロに近く立地もいい。この値段なら悪くない部屋だ。日本人旅行者が少ないせいかアメリカ、ヨーロッパに比べてガイドブックの情報も圧倒的に不足している。これからは現地での情報収集が更に重要だ。

 

荷物を置いてソカロへ行ってみた。黄色やオレンジ色といったきれいなツートンカラーのワーゲンがたくさん走っている。メキシコのタクシーは全てフォルクスワーゲンのビートルで、色でグレードを分けている。結局旅の間一度も乗ることはなかったが、ちょっと乗ってみたくなった。 

 

ソカロの向こうに市場があった。ケースの中でゆっくり回しながら沢山のローストチキンを焼く店、でっかいデコレーションケーキを店先に何個も並べている店と、市場はクリスマスシーズンの活気で溢れかえっていた。大きなローストチキン1980ペソ、2段重ねのでかいデコレーションケーキ1,000ペソ。1ペソ0.4円程度だからいずれも400円程度で買える。その夜は市場で買ったタコスをホテルの部屋で食べた。うまかった。メキシコのビール「テカテ」とタコスでメキシコの第1夜を祝いながら、料理もうまいし物価も安い。メキシコ結構いいじゃないかと、ひとり盛り上がった。

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